犬と猫のリンパ腫について

リンパ腫とはリンパ球という免疫細胞が腫瘍化してしまう病気です。

リンパ球は体の免疫に関係している細胞で、体のいろいろなところにいます。

なので、皮膚や腸、鼻、リンパ節などの体のいろいろな場所で腫瘍化してしまいます。

検査は細胞診といって細い針を病変にさして顕微鏡でみたり、遺伝子の検査を行ったりします。

 

↑腫瘍化したリンパ球の細胞を顕微鏡で見たものです。

 

↑実際に使用する抗癌剤の一部です。

 

治療は抗癌剤で行うことが多いですが、その他に放射線治療などを行うこともあります。

抗癌剤治療は多剤併用療法といっていろんな抗癌剤を順番に使って治療していきます。

リンパ腫の種類によっても違いますが、何も治療しないと1か月程度で亡くなってしまうことが多いですが、抗癌剤をすると平均で1年くらい頑張ってくれることが多いですし、そのまま何年も元気に暮らせる子もいます。

抗癌剤治療では暴露の危険性もありますので、妊婦の方や幼いお子さんは注意が必要です。

ご不安なことや治療についてなど、何かあればお気軽にご相談ください。

 

獣医師 山下裕太郎

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