どろっ、、、
と 何かが
僕の感情にまとわりつく。
何か嫌な予感がする、、、、
、、、、、
重症化もしれませんので、詳しく検査をさせてください。
命に関わることかもしれませんので、、、
、、、、、
たった一人で検査を
応援は望めない
、、、、と、、、、
、、、、!!!!
手の中の子の体の力が急激にぬけていく、、、、、
うぅっ、、、、!まじか!!
僕の瞳孔が開いていく
この子の色がみるみる青ざめていく、、、、、
「すみません、、すぐきてくださいっ、、、、」
ダメだッ・・・・・!!!!もどってこいっっ!!!
気管挿管、、心臓マッサージ、、、静脈確保、、、、、
蘇生を行うが、、、、心臓は動こうとしているが、、、、
段取りはよくできたほうだと思うが、、、、
反応は悪く脈はもどらない。
胸腔内出血、、、、、!?
エコーで確認しつつ胸のなかの液体を採取する。
やっぱり思いっきり血液だ、、、、、
つまり
心臓破裂だ、、、、、
できることはやってみる、、、、、、
が、、、、、もどらない。
、、、、、、、
、、、、、、、
息子と訪れたお寺では
お寺のお線香の香りは心地よく
普通のものよりも甘い気がした。
あたりは静かなようで、完全な静寂ではなく。
人の気配が少しする。
時間が迫っているせいか。
お寺の住職様?が戸を閉め始めていた。
僕と息子はきれいに掃除された境内をあるいていく
さっきまで抱っこを強要していた息子はいつの間にか
自分で歩いている。
僕と息子は仏様の前で手を合わせた
僕はたくさんの小さな命が、健康で
また治らない病気になってしまっても、
苦しむことなく、
天国極楽へ行ってもらうことを祈る
そして、
輪廻転生して、よりよい人生を生きてくれるように、、、、
自分の家族がみな健康であるように、
世界が戦争なく平和でありますように、、、、と
みんなが幸せでありますように
と贅沢なお願い、、、、
わが子は何をお願いしているんだろう、
きっと、何もお願いしていないのだろう。
無心で手を合わせているのだろう、、、、
僕たちは、無力で、、、
命の火が消えようとしている姿を目の前でみても
助けられないこともある
助けるなんておこがましいことなんだろうけど、、、
それでも助けたい。
手を合わせ
お寺からでると、
鳩が僕の目の前を通り飛んだ。
帰り道、不思議と気持ちが落ち着いている自分がいる。
見上げると快晴。
青空を見つめ、、、、、、、
明日も頑張ろ!!!!!