おこがましい、、、?

人間が生き物の生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね、、、、、

あの有名な医療漫画で師匠の先生が言った言葉だ。

多分、それを踏まえて。

それでも、俺は助けるんだ!

主人公は言う。

浪人生の時に僕はこの言葉に出会った。

医師にとっても、獣医師にとっても。

生き物の生き死にを自由にしようなんておこがましい。

その通りだ。

助けようなんて。思い上がりだ。エゴだ。

あくまで、生きようとする身体を少しだけサポートすることしかできない。

それでも、、俺は、助けるんだ!

思い上がりでもいい、エゴでもいい。

目の前の必死で生きようとする子猫。

それを助けて欲しい、お金なんていくらでも払うよ!とジッと見守る保護して下さった方。

この子を助けたい、自分ともう一人の先生。

、、、、、、

深夜2時。

死にそうなんです、、と言ってとにかくくると言って電話がきれちゃいました!

猫だということですが、それ以外わかりません!

緊張がはしる。

少ない情報。年齢も、わからない。

兎に角ヤバイのだろう。

こうゆう場合、来院しても厳しい事がおおい。

移動中に、、ということも多いのだ。

蘇生の準備をする。

入院中の重症の子の状態を把握する。

自分としてもこれだけ情報が少ないと不安だったのか、

気づくと車が到着したら見える位置でウロウロしていた。

いろんな事が考えられるが、いろんなパターンがあり過ぎてイメージトレーニングできない。

もうこれは、どーんと構え、その場で、一瞬で判断していくしかないな。

腹はくくった。。

、、、、、

来た!

駐車場まで飛び出して行く。

ドアがひらくと同時に、患者さんの状態、意識がありそうか、本当に死にそうなのか、生きているのか、品種、年齢の予想、体重の予想、病気の予想、飼い主さんの心配度、雰囲気、性格など、

声をかけながら、処置台へ誘導しながら、自分の名をなのり、判断していく。

こんばんわっ、、、

こちらへっ、、、

奥へどうぞっ!!!

(何っ!?)

(子猫、努力性のあえぎ呼吸、、、、瀕死だっ、、、、下痢便!?感染症かよっ!ヤバイ)

タオルと毛布にくるまれた子猫を受け取る

(1kg前後は間違いないっ、、、、がこれは、、、、、助かる見込みは低い、、、、、)

酸素っ!

すでにもう一人の先生が酸素を吸わせてくれている

心電図!!

血管確保!!

飼い主さん(保護した方)から状況を効く

、、、、、

投薬や点滴など治療は続く、、、

心拍数が遅くなってくる、、、、

ダメだダメだーーーー

止まる、、、、

心臓マッサージと急いで投薬、、、、

心拍数は戻る、、、、!

お、、、

頑張れ、、、、!この子、、、凄い、、、!

、、、、、、

頑張れ!!

この場所にいるみんながそう思っていた。

しかし、、、、、

努力性呼吸はつづき、その後心拍数もがくっとさがり、、、、

、、、、、

、、、、、

、、、、、、

、、、、、、、無力。

人間が生き物の生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね、、、、、

そうかもしれない

それでも、俺たちは助けたかった。