風立ちぬ?
ふぉーーー!!
寒い!
手術室から飛び出した俺たちの息は白く
半袖の肌に冷気がまとわりつく
麻酔から覚醒した子を抱き、
入院室へ運ぶ。
その間一度外にでなければならなかった。
2人は研究室の犬たちのお世話をしに行き、あとの二人は病院で入院室の子達の管理をしながら、
手術器具の片付け、洗浄、滅菌の仕事をする予定だ。
1階、2階と犬舎の掃除と餌やりをして、水で冷えて真っ赤になっている。
手を擦りながら
仲間の元へ戻る。
さみーわ。
お疲れ!
さて、滅菌が待っている。
外はもう真っ暗だ。。
テスト勉強もそろそろしなければならないのに。
同僚たちとと腐りながら滅菌をする。
夜は入院の子の調子が悪いので
今夜はローテーションを組んで交代ではりつきの看護をすることになった。
俺は0時まで、そこで同僚と交代だ。
同僚は手術準備室で寝ているから0時になったら起こして、とのことだった。
彼がコーヒーをくれた。
ワンちゃんは尿毒症だった。
呼吸はかなり悪い、
苦しそうである。
できる治療は施されている
学生の俺たちはとにかくできる看護をする。
・・・・・
・・・・・・
コーヒーを飲んでみる。
・・・・・
眠気は取れないが、状況は悪い。
・・・・・・
・・・・・
?
おかしい
・・・・・
呼吸の様式がかわった。
これって、、、
チェーンストークスってやつ?
11時半。
悪いな、、、と思いながらも
同僚を起こす。
ちょっとやばいからきて。
?お、おう
あ!!
エマージェンシーだ!!!
先生に電話しつつ
二人でできることをする。
が、結果は残念だった。
・・・・・
・・・・・
先生が来てくれて
飼い主さんも来てくれて
お話が始まる。
シビアな内容だと判断して
学生の自分たちは
診察室には入らなかった。
・・・・・・
・・・・・・
朝になる。
今日は、授業は?
ゼミ、当番じゃない?
やべえ
やってない。
・・・・・・
・・・・・・
そんなこともあった。
・・・・・
・・・・・
カンパーイ!!
久しぶりの声だ
研究室の同僚が関東に来るというので
久しぶりに再開!
でも、前々久しぶりな感じはしない。
また、いつもの冗談を言いながら。
お互いの近況もわかってくる
がんばってるなあ!
刺激しあえる仲間だ。
泣きながら犬舎掃除をした。
当時は喧嘩して、ぶつかったこともあった。
思いっきり叱られたこともあった。
協力して頑張りうまくいったこともあった。
大胆なおふざけもやった。
辛いこともあった。
卒業して
それぞれ
大変だった。
みんなボロボロになったのは知ってる
過去のつらいことも
楽しい話になる。
でも、誰も
暗い表情はみせなかった
ずっとふざけ合ってた。
みんなそれぞれの道を歩き始め、
7年か・・・・・
・・・・・・
・・・・・
それぞれの人生に、
少しずつ
・・・・・
・・・・・
風立ちぬ。