2013.07.04
院長ブログ
みみが痒い?
テスト勉強に向けて勉強中の私。。。。
夏本番となってきて、夜も暑い。
暑くなってくると、外耳炎が増えてくるのだが、
外耳炎でも、種類がある。
原因を大きく分けると
細菌性
真菌性
寄生虫性。
アレルギー性も一応入れておこう
に分けられる。
細菌性はわかりやすいと思うが、細菌の感染である。
黄色っぽい耳垢がでることがおおいが、顕微鏡で確認したほうが良い。
緑膿菌の感染があると耐性菌ができやすいので結構厄介である。
場合によっては細菌の培養同定と、薬剤感受性の検査をして何に耐性があるか調べても良い。
細菌は増殖力が早いため、あっという間にわるくなったのに気づかず、
鼓膜が敗れたり、中耳や内耳に炎症が波及してえらいこっちゃになることがある。
真菌とはカビの仲間で、水虫なんかもこれに含まれる。
ワンちゃんの外耳炎で多分一番多いのが真菌に含まれるマラセチアという酵母菌が原因となる
マラセチア性の外耳炎である。黒っぽい耳垢がでることがおおいのだが、
できれば顕微鏡で確認したほうが良い。
低倍率だからわかりにくかったですね、、、、小さい青いつぶつぶがマラセチア。
雪だるまのような形をしているのですが、、、、写真失敗ですね。。。
細菌に比べると、増殖が遅いが、痒く、しつこいのが特徴。
子犬に多く、耳垢がたくさんでる場合、寄生虫の耳ダニがいることがある。
これ、気持ち悪さを減らすために白黒処理をしていますが、耳ダニです。
これが耳にいるなんて、ありえないですよね、、、、、
このような外耳炎には背景にアレルギーやアトピーが関与していることも。
夏は結構多いのでご注意をー!!
今日は外耳炎の外来が多かったのでこんな話題にしてみました。